ここに書いてあること
共用部にかかる費用のうち、特に油圧式エレベーターが設置された物件での低圧電力契約での電気代の高さが気になっていて、これを電子ブレーカーの導入でなんとか安くできないか、と検討してみました。電子ブレーカーの存在は以前から知っていましたが、高額だったので検討できていなかったのですが、偶然、ネオ・コーポレーションさん(業界トップクラスのシェアらしい)で「初期費用ゼロ円」で導入できることを知ったので、今回、自分の保有物件で、調査とお見積りをしていただきました。
電子ブレーカーの存在を数年前に知ってたが、40万円と高額だった。
保有賃貸物件の共用電気代は、「低圧電力」と「従量電灯B」から構成されています。
これらの削減で、従量電灯Bの方は、既に共用部の蛍光灯のLED化で最大 月5,6千円の電気代を下げられました。しかし、エレベーターや給水ポンプの方の「低圧電力」については電力会社を替えただけて、ほとんど、削減ができていませんでした。
特に、油圧式エレベーターが設置された物件では、その構造上、最大で、月3万5千円ほど(年によって変動する)も電気代がかかっていることから、なんとかしないといけないと思っていました。下記がある年の2月の低圧電力分の電気代ですが、なんと,3万7千円もかかっています。
ある日、某管理会社さんが発行する小冊子の広告で、電子ブレーカーなるものが掲載されていて、興味があったので、これについてちょっと聞いてみたことがありました。聞いてみると、電気代の削減の効果は確かにあるとのことでしたが、値段が40万円するとのことで、それはいかにも高すぎると思い、それ以上、調査することはありませんでした。
初期費用ゼロ円でできる、業者さんを見つけました
ある日、初期費用ゼロ円で導入できるという電子ブレーカーの広告を見つけました。「ゼロ円」と書いてあると、つい、「怪しい」と思ってしまうのですが、よく読んでみるとそうでもなさそうで、早速、まずは、メールで申し込み、問い合わせをしてみたのです。 こちら ↓
電話で確認したところ、油圧式エレベーターへの導入実績があるかを聞いたところ、実績ありとのことで、おそらく、導入してもらえそうな感じでした。この会社がどのように利益を回収するのかわからなかったので質問してみると、下記のような仕組みのようでした。
(1)電子ブレーカー取付により、低圧電力の契約電力を下げられるので、基本料金が下がる
(2)業者さんが、電子ブレーカー代金(機器代金+利益)をリース代として大家に請求する
電子ブレーカーは、低圧電力の基本料金部分のみを下げることができます。大家は、その下げ幅分から、リース代を差し引いた分を割引分として、享受できるというわけです。基本料金の減額分のうち、機器リース代がどれくらいの割合になるか、つまり、どれだけ、トクできるかは、設置条件で大きく変わってきますので、注意が必要です。
実際に調査・見積もりしてもらった。油圧式エレベーターの場合は月〇〇円の減額だった。
早々に、現地で調査してもらえることになりました。現地の物件の配電盤を開けて、クランプメーターを使ってエレベーターが動いているときの電流値を測定してもらいました。そして、お見積りの結果ですが、以下の通りでした。
現状 | 契約容量 15kW、 基本料金 約 15,500円/月 |
導入後 | 契約容量 11kW、基本料金 約 11,500円/月 |
電子ブレーカー導入による、低圧電力の基本料金の減額分はおよそ4,000円/月なのですが、リース代(今回の場合は約3000円)をお支払いすると、私のトクする部分は1000円/月となりました。もっと、劇的に値下がりすると期待していたのですが、それでも、タダで年間12,000円の電気代が浮くわけですから、こんなありがたい話はありません。
油圧式エレベーターの場合、大きな出力のモーターが使われていることや冬場などオイルを温めるヒーターのために長時間電気を使用するという構造上、電子ブレーカーをつけても、あまり、契約電力を下げられないそうです。
動力とか、スポット溶接とか、短時間づつ大電力を使用するようなケースで電子ブレーカーの威力を発揮するとのことです。
ネオ・コーポレーションさんとは? → 業界トップシェアらしい
今回、電子ブレーカーを取り付けていただくことになる、ネオ・コーポレーションさんですが、電子ブレーカーの業界トップシェアを持っておられるそうです。(参照 日刊工業新聞 → ちょっと古いのですが)
また、同社の電子ブレーカーの販売累積販売台数は190,000台を突破した、とのことで素晴らしい販売実績があります。
次回は、工事の様子について報告できると思います。また、エレベーターのある当保有物件への導入検討をしてみようと思っています。
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